朝日が部屋に差し込む

「う、う~ん」
懐かしい声に目が覚めた。

「お兄ちゃん?」

「お兄ちゃんだー。」

謎の宇宙人は僕を兄と呼び飛び付いてきた。

「まてまて」
僕は慌てる。

「待ってくれ、君はいったい?お兄ちゃんってなんなんだよ。」

疑問が次から次えとわいてくる。

「なにって?愛だよ?」

「あ、そーかーいきなり飛び付いたからびっくりしたんだね?」

「そーじゃない!」

「愛は、」
僕は唾を飲み込む。

「愛は死んだんだ。」

「僕がの中3の時に病気で、お前が愛なわけがない。」

僕は興奮して大きな声がでた。

ガチャ
ドアが開く。母さんだ。

「あなたはいったい?本当に愛なの?」

「そうだよ。私は愛だよ。お母さん。」

「愛!!」

母さんは宇宙人を抱き締めてわんわんと泣いた。
母さんは愛が死んでからいつも笑顔でなんだか空回りしてる感じがしててそれが僕は嫌いだった。

でも娘をなくして悲しくない親なんかいない。
僕や父さんを元気つけるためにわざと明るくふるまっていたんだ。

「まってよ母さん。愛なわけないじゃないか。愛は死んだんだよ。」

「でもこの顔にこの声。母さんにはわかるわ。
きっと神様が奇跡をおこしてくれたのよ。」

「そーそー変なお兄ちゃん。んー!そろそろ苦しいよお母さん。」

「愛ちゃんごめんね。」

母はバッと宇宙人から離れると。

「お腹すいたね。愛の好きなホットケーキつくってあげる。」

「ほんと?やったー。ホットケーキ大好きー。」

そういって二人は部屋をでて階段を降りていった。

残された僕はぼーっと立ち尽くすだけだった。