「危険です。これ以上脳スキャンをすると被験体が死亡してしまいます。」

記憶を無理やりスキャンしたせいか心拍上昇し体が痙攣し始めていた。

「構わん。データさえとれればすこしぐらい無理をしてもいい。」

「やめろよ。自分の娘にこんなことして正気じゃない。」

「娘ではない!こいつは地球外生命体だ。人間ですらない!こいつのもつ記憶データが必要なんだ!」

「このわからずや!こんなことしても愛はよろこばない!」

ヒロは無理やりに宇宙人を装置から引きはなそうとする。

「やめろ。
そいつには愛の、娘の最後のメッセージが隠されているんだ。」

僕は父さんをつき飛ばす。

「思い出したんだ。昔約束したこと。宇宙へメッセージを飛ばしたとき守るって。」

父さん以外の研究者たちはその様を黙ってみていた。

「おい。おい。しっかりしろ。」
宇宙人がゆっくりと目を開く。

「お、兄ちゃん」

「逃げるぞ。おぶされ」

僕は宇宙人を背負うと走り出す。

「まて、止まれ。」

制止しようとする父さんに職員がいう。

「所長。記憶データが、勝手に再生されています。いますぐに見ないと。」

「なに?」
父さんは急いでモニターの前へ。
僕らはその隙をみて病室を飛び出した。