『祥太君、ピアノを弾くの?楽団で演奏してるなんて素敵ね』


『ありがとう。演奏、ぜひ聴きにきて』


『あら、私も聴かせてもらいたいわ』


私に続いて、お義母さんもかなり興奮気味に言った。


『もちろんですよ、いつでも大歓迎です。待ってますね』


『まあ!ありがとう。嬉しいわ~』


祥太君の言葉にとっても嬉しそうに反応したお義母さん、少し白髪も混じってきたけど、まだまだ気持ちは若い。


よく見ると、頬を赤らめ、顔が乙女になっている。


『じゃあ。次は、文都君お願い』


『はい。僕は…神田文都、23歳です。今は大学に通ってて将来は医者を目指してます。僕も文都って呼んでもらえたら…よろしくお願いします』


文都君は少し小さめの声で話し、丁寧に頭を下げた。