背の高さは、175cmくらいかな。


派手過ぎず、でもさりげなく綺麗なカラーを取り入れた洋服に個性が溢れてる。


私の周りには今までいなかったタイプ。


これからの生活に良い刺激を与えてくれそうで、何だかワクワクした。


部屋に案内すると、颯君の雰囲気が、やっぱり部屋の黄色にぴったりハマってて…思わずクスッと笑ってしまった。


『え?何?』


『ううん、何でもないよ。少し休んだら後で下に降りてね。また呼びにくるから』


『了解、結姉。ありがとう』


そんな風に呼ばれたせいか、何だか颯君が弟みたいに思えた。


とにかく、私はキッチンでケーキとお茶の用意をした。


自分でも不思議だったけど…思ったの。


誰かのために何かをすることがこんなに楽しいなんて、ずいぶんと長い間忘れていた気がするって。


いつ以来だろう、こんな気持ち。