颯君の才能はまだまだ未知数だ。


将来が楽しみだ。


颯君はこれからも個展を開催し、描き続けるだろう。


私は、そんな颯君をずっと見守りたいと思った。


そして、もう1つの才能は料理だ。


颯君にはかなりのセンスがある。


今では、資格を取るために奮闘している。


料理を作って、お客様に喜んでもらえるよう私達は2人で一緒に努力した。


似顔絵コーナーも相変わらずの人気だし、明るい性格の颯君がお目当てのお客様もどんどん増えていく。


『結姉。俺、ずっと一緒に料理を作っていきたい。結姉の足を引っ張らないようにいっぱい努力して勉強して頑張るから』


颯君のセンス、誰よりも私がわかってる。


『足を引っ張るなんてとんでもないよ。颯君がいてくれるから素敵な盛り付けができてるんだし。私ならああはいかないよ。本当にみんなが喜んでくれてる。感謝してるよ、ありがとうね。いつも私達に元気をくれて』