家に着いて、まず智華ちゃんを、白を基調に淡い紫を取り入れた部屋に案内した。


次に、文都君には、白に深い緑をプラスした部屋に入ってもらった。


どちらも、すごく自分の部屋を気に入ってくれたようだった。


いよいよ最後、私は4度目のお迎えに向かった。


望月颯(もちづき はやて)君、21歳。


有名美大に通う画家志望の男の子。


履歴書の写真では、どちらかといえば可愛くて中性的な感じがして、女子っぽくメイクしたら似合うだろうなと思った。


茶髪でゆるめのパーマをかけていて、個性的でとても似合っている。


偏見かも知れないけど「The 美大生」っていうイメージ。


そんなことをいろいろ考えてる間にバスが来た。


最後の男子がどんな子だろうって…やっぱり気になる。


ゆっくりと降りてきた颯君は…