「あれ?シラ、こんなしおり持ってたっけ」



俺が教科書に挟んでいたしおりをミッツは手に取った。


それは、最後に朝夏が置いていったもの。


淡いピンクの朝顔はまるで朝夏のようだった。


朝顔の花言葉、″儚い恋″。


俺はこの先、朝顔を見るたび君のことを思い出すだろう。


今日も学校の花壇に咲いている朝顔を見ると、まるで君が笑っているように見えた。




end.