〈いつから…共有できなくなったんだろうな〉
好きなものも嫌いなものも、その日あった辛いことも些細なこともどちらからともなく話して共有していた、一番最近の日ですら思い出すことができなかった。
『湊のことは信じるよ、』
〈…美奈〉
『でももう前みたいには戻れない…自分勝手でごめん』
彼女の右手でぎゅっと握られたブレスレット。
見覚えのない…わけじゃなくて見たことはあったけれど美奈がつけていることに違和感があったのだと気づく。
『…湊』
〈俺が言う…別れよっか〉
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