ぎゅっと強く抱きしめると、『芽瑠』って声が優しく響いた。
「……俺のこと、覚えてるの?」
「塾が一緒で、ない日は図書館で一緒に勉強してた…志木くん…」
「覚えててくれたんだ…」
椿くんに手をぎゅっと握られて、その手をぎゅっと握り返した。
「…椿、くんは、
いつ、私だって気付いた…?」
「……最初から。
金髪姿でも、すぐにわかったよ」
「す、すごいね…」
「……好きな子のこと、気付かないわけないじゃん」
握られた手から、ドキドキしてるの伝わっちゃいそう。
いや、もう背中から伝わってるかな?
「なーんかすごいギャルっぽくなっちゃって、本当はこんな子だったのかなーとか思って。
告白するのに緊張してるのバレたら、バカにされるかなーとか考えちゃってさ…芽瑠はそんな子じゃないのにな」



