【短】ずっと、好きだった




「芽瑠は…ノリでOKしてくれたってこと?」


「え…と…」


「俺のこと、いつでも捨てる気だった?」



寂しそうに笑う椿くんを見て、今度は心臓がズキズキした。


……違うよ。違うんだよ。


私はずっと、椿くんのこと…。



「私は…っ」


「俺はずっと、
芽瑠のこと好きだったよ」



寂しそうな顔を隠すように、椿くんは私に背を向ける。


いつもは頼りがいのある大きな背中が、今はすごく小さく見えて…。


思わずその背中に、ぎゅっと抱きついた。



「……芽瑠…?」


「ノリ…じゃないです…」


「……っ」


「私もずっと…
中学の時から椿くんのこと好きだった…ので」