『俺塾通ってなかったし』と平然とした顔で言う楸くん。


え……と、………は?



「えと…じゃあ楸くんは本当に私と面識は…」


「ないね」


「なんでそんな嘘を…」


「イジワルとイタズラ?
アンタが本当に椿を好きか、試しただけ」



楸くんはそう言うと、さっきの意地悪な顔とは違う笑みを見せて。


ぐしゃぐしゃと私の髪を乱すと、『アンタ金髪似合わない』と言って教室を出ていった。




……やっぱり、金髪似合わないんだ…;