友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

恐る恐る顔をあげると・・・

「・・・渉・・・」


見覚えのある顔が心配そうに私を見ていた。

私の顔を見た瞬間、まるでお化けでも見たかのように目を見開くその人は・・・



私がずっとずっと片想いしてきた人。


忘れようとしてもできなくて、離れることを選んだ人。


幼いころからの幼なじみである彼は・・・亡くなった親友の・・・恋人だった人・・・。