友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

いけないと思いながらも私は上司をにらむ。

「おー怖い怖い。岡崎ちゃんみたいにきれいな女性ににらまれると怖いなー。」
かなり頭にきながら、帰ってもいいという上司の言葉を思いだして、私は自分のバックを持ち立ち上がった。

足元がふらふらとする。

「約束なので。お先に失礼します。」

そう言って頭を下げてから私は店を出た。


こういう場所は慣れない。
社会人となって2年がたった。
でもこういう人付き合いは苦手だ。

だったら機械を相手にしていたほうがまだいい。

仕事、変えようかな・・。
そんなことを考えながら店を出て空を見上げた。