友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

でも・・・娘は満たされた顔をしてぐっすりと眠っていて、その寝顔は渉にそっくりだった。

朝着ていた服と、二人とも違う。

何かあったに違いないけど・・・二人とも幸せそうに寝ているから、いっか。

寝ている二人を起こさないように私は部屋着に着替えて、片づけを始めた。

まずはキッチン。

きっとお腹をすかせた娘に、渉が焦って母乳を解凍したんだろう。
冷凍していた母乳パックの残骸と、きっと消毒した哺乳瓶を落としてしまって、新しい哺乳瓶を急遽出したらしく、たなも開いている。哺乳瓶も家の中のありったけの哺乳瓶が使われていた。使ったお湯もこぼれまくっている。

渉がお腹がすいて食べようとして結局食べられていないカップ麺まである。

そのひとつひとつに渉の姿が浮かんで、私は愛おしさすら感じて片付けた。