友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

結局、2回分の引っ越し代金も渉が払ってくれた。
私が渉と一緒に暮らすために必要になったものも、すべて渉が出してくれている。

私も貯金が少しならある。

「だめじゃない。ここは甘えてほしい。」
「でも」
「あとで話そう。」
レジの前で話をしている私たち。

結局渉が出してくれた。


あとから聞いた話。

渉はバイトで今の会社に入った時に、広告デザイン賞をとったらしく、学校に通いながら仕事をしていて、そのころから働いて貯金をしていたらしい。
会社の稼ぎ頭でもある渉の給料は、私の働いていた時の給料の3か月分は超えていた。