友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

初めて入る赤ちゃん用品のお店はきらきら私にもまぶしく感じる。

これからこの子がうまれることが楽しみで仕方ない。

私の体調を気遣って、渉はもっと店内を見たそうだったのを我慢して切り上げてくれた。
今度一人で来ると言っていた渉。本当に来るつもりらしい。

私は最低限のマタニティグッズでいいといったのに、渉はお腹が大きくなったら必要になるからとあれこれカゴへ入れていた。

妊婦用のサプリメントコーナーでは店員に私よりも真剣に話を聞いて、選んでくれた。

「私のだから」
会計の時に財布を出そうとする私の手を渉が止めた。

「だめ。」
「でも」
「だめ。これからは玲奈は財布を出さなくていい。」
「それはだめだよ」