友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

渉が私の頭を撫でる。
「生まれるまでは、この子を守れるのは玲奈だけだ。だから俺は玲奈を通してこの子も守ってるんだよ。言っただろ?」
「・・・」
「だから、今は俺よりも、この子を第一に考えてほしい。」
「・・・」
それでも気にしている私に、渉が微笑みかける。
「でも、うどん食べていいか?においだけで、腹減ってきた」
その言葉に私は思わず笑う。

「口ではこんなこと言ってても実はうれしいんだけどな。俺のことまで考えてくれてるって。」
うどんを器によそいながら渉が微笑む。

「お風呂ができるまで、休んでろ」
「うん」

私は渉の言葉に甘えて、ソファへ戻った。