友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

その言葉に、渉の顔にみるみるうちに笑顔が広まった。
「じゃあ、半分はそのまま食べて、半分はジュースにしよう。」
「うん」
渉は手際よく調理を始めてくれた。

まだスーツ姿で、ただ袖をまくり上げただけの渉。

目の下にクマがある。

私のせいだ・・・。

「・・・っ・・」
「どうした?」
顔をゆがめた私に渉が慌てて近づく。

「ちょっと・・お腹痛いかも・・・」
「えっ!?」
「大丈夫。最近お腹が大きくなってきたからか、時々ぴきーんってなるの。」
私の言葉にも渉は心配そうな表情を変えずに、手をさっと拭いてから私の体を抱き上げる。