友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

「あんまりひどいと入院になることもあるんだろ?」
「うん」
「それは避けたいけど、俺も仕事があって日中一人にしておくの、心配で仕方ない。倒れてたらどうしようかって。」
だから渉は日中何度も私に連絡をくれているんだ。
渉が心配してくれている気持ちは痛いほど伝わってくる。
だからと言って今は自分の体のコントロールは不可能だ。

「なんか食べられそうなものあるかな」
「見てみる。」
私が立ち上がろうとすると渉が支えてくれる。

まだスーツ姿の渉。

少しでも安心させたい。

「これがいい」
そう言って私が選んだのはグレープフルーツ。