友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

「玲奈っ!」
慌てる声の渉に目を開ける。

なんだか呼吸が苦しい。

「平気か?」
「・・・」
「うなされてた。」
「・・・」
自分が肩で息をしていることがわかり、私はゆっくりと深呼吸をして呼吸を整えようとした。
「大丈夫か?」
渉がソファで横になっていた私の体を起こし、背中を落ち着くリズムでさすってくれる。
「ゆっくり息しろ。」
「・・・大丈夫・・・」
何とか乱れた呼吸を整えながら、私が答えると、渉が少し汗ばんでいる私の髪をかき上げた。

「ごめん、遅くなって」
ふと部屋の時計を見るといつもよりは少し遅い時間だった。