友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

『玲奈』

夢の中・・・

香澄が私の前にあわられた。

夢だとわかっている私が必死に手を伸ばしても、香澄は困ったように微笑みながら遠くへ行ってしまう。



私が自分の家に居場所がなかった時、それなら一緒にいようと私の居場所になってくれた香澄。
まだ幼かったのに、私のことを全力で守ろうとしてくれた。

あの時に香澄からもらった温かさや、喜びは、一生をかけても香澄には返せないと思っていた。


だからこそ余計に、香澄の気持ちを知って、その気持ちを邪魔できないと思った・・・。

私が笑っていられたのも、生きてこられたのも、香澄という存在があったからだ。