友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~

朝になるといつものように、つわりに襲われて、私は渉に気づかれないようにそっとトイレへ向かった。

気分が悪い・・・。

夜もあまり食べることができていなくて、吐くに吐けない。
朝は最近いつもそうだ。

車酔いのような感覚。

すべての感覚が敏感になり、まるで私に突き刺さるかのように刺激してくる。

トイレの中で小さく体を丸めて吐き気が去るのを待っていると、「玲奈?」とトイレの外から声をかけられた。

「・・・」
渉に心配はかけられない。

「玲奈?」
「大丈夫・・・ただのつわりだから」