「なんだこれ、かわいすぎだろ」
ひとつのベンチに並んで座り母子手帳にはさんでいたエコー写真をみる。
渉はものすごく優しい表情で、写真の中の赤ちゃんを指でなぞった。
「大仏みたいだな」
「ひどい」
「いや、キューピーちゃんか」
「それもひどい」
嬉しそうにエコーを見つめる渉の顔は、今まで見たことの無い表情だった。
この子がお腹に宿っているとわかった時、私は動揺ばかりして、産む以外の選択肢はなくても、戸惑いの方が大きかった。
なのに、渉は命の存在をしってすぐにこんなにも嬉しそうにしてくれていることが、私はうれしかった。そして、赤ちゃんに対して、申し訳ないと後悔していた分、渉が喜んでくれて救われる思いだった。
ひとつのベンチに並んで座り母子手帳にはさんでいたエコー写真をみる。
渉はものすごく優しい表情で、写真の中の赤ちゃんを指でなぞった。
「大仏みたいだな」
「ひどい」
「いや、キューピーちゃんか」
「それもひどい」
嬉しそうにエコーを見つめる渉の顔は、今まで見たことの無い表情だった。
この子がお腹に宿っているとわかった時、私は動揺ばかりして、産む以外の選択肢はなくても、戸惑いの方が大きかった。
なのに、渉は命の存在をしってすぐにこんなにも嬉しそうにしてくれていることが、私はうれしかった。そして、赤ちゃんに対して、申し訳ないと後悔していた分、渉が喜んでくれて救われる思いだった。



