初めて愛し合ったのは小さなシティホテル。 自分でもどうしたらいいかわからないほど好きだった。 彼も同じ気持ちだったと思う。 あの頃の彼の部屋を知らないから比べることはできないけれど、でももう少し色々な物があったのではないだろうか? それともその頃から、あんな風に寂しい部屋だったのだろうか。 紫織が知らない彼の七年。 空白の七年を想い、昨夜はなんだか辛くなって彼の背中に抱きついた。 ――宗一郎、どうして迎えに来てくれなかったの? 聞こうとしたけど、結局言えないままだ。