クールな社長の不埒な娶とり宣言~夫婦の契りを交わしたい~


「え? 付き合ってくれます?」
 と言う宗一郎は、何故だかにこにことうれしそうだ。

 ――本気なの?
 いやいや、話の流れからいって、そう聞くしかなかっただけよ。

 そう思いながら笑って誤魔化した。
「あ、あはは」

 全てのシールの貼り終わることができたのは、それから三十分後のことだった。

「じゃ、私帰りますねぇ、タクシー呼んだので。お先に。室井さん乗って行きます?」
「ああ、乗る乗る。じゃあな、お疲れ」

「あ、お疲れさまです」
「お疲れ」

 一体いつの間に光琉はタクシーを呼んだのか。唖然とする間にふたりとも行ってしまった。

 その場に残ったのは紫織と宗一郎のふたりだけ。