クールな社長の不埒な娶とり宣言~夫婦の契りを交わしたい~

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 ――なんとかしなければ。
 そう思いながら、宗一郎は足早に喫茶コーナーに向かった。

 いまならば紫織がいるはずだった。
 運が良ければひとりでいるだろう。

 紫織はいた。
 彼女はマシーンからコーヒーが出てくるのを待っていた。

 静かに進んでそっと声をかける。
「あの」

 紫織は驚いたように目を見開いて振り返った。
 一瞬にして瞳が暗く曇り、体も心も硬くしていくのが見てとれるようだった。

 その様子に頭を抱えたくなる。

「――なんでしょうか」
「し……、いや、藤村さん。あの、辞めるというのは?」

「あ、すいません。課長にはもう退職届を出してあるんですが。なるべく早く辞めますね」

「いや、その。別に辞めなくてもいいんじゃないかと」