創立記念パーティで挨拶をする彼の姿に、複雑な思いをせずにはいられなかった。
あの瞬間は、ひとりの男性として確実に成長している元恋人に心から感動した。
誠実に、真面目に仕事をしてきたからだと思えばこそ、『すごいね。宗一郎、えらいね』と、心からの賞賛を惜しまなかった。
自分への冷たい仕打ちは仕方ないとわかっている。
終わった恋なのだから。
でも、複数の女性を渡り歩くとはどういうことだろう?
陽子さんの話が全て事実ではないとしても、、例の彼を殴った女の子のような愛人が少なくとも数人いるのだろう。夜の街を女性とふたりで歩いている目撃情報も実際あるのだから、単なる噂とは思えない。
聞けば聞くほど宗一郎の私生活は乱れに乱れた、紳士とは程遠いサイテーな男に成り下がっている。
――サイテー。



