「ねぇ課長、この中におススメの素敵な人いませんかね。荻野副社長は敵が多そうだから彼以外で」
「ん? そーだなぁ。社長とかどうだ?」
「どこの社長ですか?」
何しろ今日は大掛かりなパーティだ。来賓のなかには様々な社長がいる。キョロキョロと見回す紫織に、室井は笑う。
「なに言ってるんだよ。うちの社長だよ。鏡原社長」
「は? やだ課長、何を言っているんですか。見る目ないなぁー。あれはダメですよ、性格悪そうだし」
「あれってお前、社長に向かってそれはないだろう?」
話の途中だというのに、紫織は「あ、陽子さんだ」 と、小さく手を振りながら行ってしまった。
「まったく」
やれやれとため息をつきながら、室井は呟いた。
いつもそうだ。
紫織は鏡原社長の話になると、うんざりしたような顔をして逃げてしまう。
「ん? そーだなぁ。社長とかどうだ?」
「どこの社長ですか?」
何しろ今日は大掛かりなパーティだ。来賓のなかには様々な社長がいる。キョロキョロと見回す紫織に、室井は笑う。
「なに言ってるんだよ。うちの社長だよ。鏡原社長」
「は? やだ課長、何を言っているんですか。見る目ないなぁー。あれはダメですよ、性格悪そうだし」
「あれってお前、社長に向かってそれはないだろう?」
話の途中だというのに、紫織は「あ、陽子さんだ」 と、小さく手を振りながら行ってしまった。
「まったく」
やれやれとため息をつきながら、室井は呟いた。
いつもそうだ。
紫織は鏡原社長の話になると、うんざりしたような顔をして逃げてしまう。



