こぼれ落ちていく


『別にいいよ。竜也と一緒に暮らせるならね。』


私は
家族じゃなく竜也を選んだ。



なんでどっちか1つしか選べないの?






『それでいいねんな。』


母はそう尋ねてきて

涙をいっぱい溜めて私の
返事を聞かずに

家をでて行った。



父も母を追いかけるように
飛び出した。




私も父を追いかけた。











オトン!オカン!ゴメン!
私幸せになるから!!


車に乗り込む父にそう叫んだ。











今は私の気持ち理解してもらえない。











だけど
家族なんだから

また何年後かには















一緒に笑えるよね??