こぼれ落ちていく

『どうぞ。いってらっしゃいませぇー!!』

係の女の人の甲高い声に
見送られて
私達は観覧車に乗り込んだ。

『わぁ!結構広いね!』

観覧車に乗り込んで
私はテンション上がりまくりだよ。



『桃。左手出して。』

『左??』

あっ!観覧車に夢中で
指輪のこと忘れてた!!

なに?竜也はめてくれるの??


そんなのされたら

照れるじゃんかよ。