こぼれ落ちていく

絡みつく私を竜也は私の肩を両手で押し
離そうとしたんだ。

『なんで?竜也怒ってんの?昨日ね…』

私は昨日の話をしようとしたんだけど
遮るように竜也が口を開いた。

『仕事は休んだよ。昨日さっちゃんに電話して話は聞いたよ。』



一晩ぶりの再会なのに─────────────


竜也、笑ってくれない。

困った顔してる。


なんで?

なんで?


さっちゃんになんか言われたの??