こぼれ落ちていく


『お前帰っていいから。』
『言われなくったって帰るし。』

また立ち上がり
私を睨む女。

私は女の腕を掴み

『あんた殴られたいの?』



久しぶりに頭に血が昇った。
顔がのぼせ上がる程
私は怒りに満ちた。


『離せよ。頭おかしいんじゃないの。』

女は捨てセリフを吐き
そそくさと帰っていったんだ。