こぼれ落ちていく


聡と一緒に喫茶店の前に止まってたタクシーに乗り込み
聡が行き先をつげ車は動きだした。


『俺なら、どんな状況にしても自分の女が自分の子を身ごもったら嬉しいけどね。』

窓の景色を見ながら聡がそう呟いた。



どんな状況でも…………………………………


嬉しい???





聡のその一言が
私の頭を支配した。