こぼれ落ちていく


『男となにかあった?』

眉毛をハの字にして
心配そうに私を見つめる聡のは目は

真っ直ぐで
最近の竜也よりも
私をしっかりと見てくれている気がして


甘えちゃいけないって
わかってても
甘えてしまうんだ。



『聡にこれ以上心配や迷惑かけたくないし、私大丈夫だよ。緊張してる位かな?』


私はニコッて笑ってみせた。


『はぁ?大丈夫じゃねーべ。お前に仕事紹介した時点で、俺はもうお前とまた関わってるわけ。言えよ。今さら心配や迷惑とか冷たいこと言うなよ。』



聡の優しさに
甘えたくなっちゃう。


『………………生理こないの………………………。』




『えっ?!いつから?!』

含んだホットティーを吹き出しそうになりながら
聡は少し声が大きくなった。

『一週間。』


私は、泣きそうになりがら答えた。

『前まで生理はきっちりきてたの?』

今度は冷静に、真剣な顔で私に問いかけてきた。

『毎月きっちり同じ日にきてる。』


私の目から一粒の涙がこぼれ落ちた。