結局ひとりで帰って来ちゃった…

これからも瑠璃たちと帰れないのは正直しんどい
かと言って仲良しな瑠璃とまっちゃんを引き離すことも出来ない。
どうしようかな〜なんて考えていたら

コンコン

「鈴華?ちょっとお話あるから降りてきなさいね〜」

「は〜い」

お母さんが改まって珍しいなぁ
そんな深刻な感じではなさそうだけど

リビングへ行くと、そこには
お父さんとお母さん、悠大の両親もいた

「鈴華ちゃん〜急にごめんね?」

「いえいえ!大丈夫ですよ!
おばさんにおじさんまでどうしたの?」

私の家族と悠大の家族とは、昔から仲が良くて、両親同士が学生時代からの友達なんだって!

「突然なんだけどね、お母さんたち久しぶりに長期で旅行へ行きたいのよ〜」

「いいじゃん!行っておいでよ〜」

「本当は鈴華たちも連れていきたいんだけど、1ヶ月も学校休んだりできないから」

「いいよいいよ!私は1人でも大丈夫だしさ!」

正直、悠大と一緒に旅行行く方が今は気まずいし…

「良かったわあ、鈴華ちゃんなら悠大のこと任せられそうねえ」

「え?」

「じゃあお母さんたち明日の朝から行ってくるわね
その間は、この家で悠大くんと2人で仲良く過ごすのよ〜」

「え?え?2人??」

「悠大ったら何にもできないからひとりで置いていくのは不安だって相談したら、鈴華ちゃんのママが提案してくれたのよ」

「そうゆうことだから、よろしくね〜」

状況が掴めないまま、その話し合いは終わり
私は部屋で1人放心していた

2人きり?悠大と?
同じ家で過ごすの?
部屋は?どうするの?

混乱しているうちに、意識が遠くなってそのまま寝てしまった