テニスコートから走ってきた若菜。さすが陸上部。すぐにあたし達のところに着いた。

「あれ?薬師寺先生!お久しぶりです!」

「久しぶり新田さん。この前は電話ありがとう」

「いえいえ。奏、薬師寺先生戻ってきてたんだ。言ってよ〜」

「ごめん。なかなか言えるタイミングなくて」

「さてはデートしてたな。この幸せものがー!」

「奏、先生って?」

「日高君もいたんだ。何?奏、説明してなかったの?」

「う、うん」