リビングに移動してダイニングテーブルの椅子に座った。

「これ、お土産。最近駅の近くに出来たカップケーキ屋のなんだけど」

「さっきテレビ観てました。まさか戻ってきてるなんて」

「あはは、観てたんだ。ちょうど休みが取れてね。奏に会いたかったら休暇利用して来たんだ」

「せっかくのお休みなのにすいません」

「なんで謝るの?恋人に会いたくなるのって普通のことだよ。奏は僕に会いたくなかったの?」

「あ、会いたかったです。けど...」

「連絡無視したこと、怒ってないよ。むしろ心配してた。何かあったんじゃないかって」

「ごめんなさい」