あたしと薬師寺先生は一年前、衝突することがあった。けど今は若菜同様、良き友達。

「奏おはよう!」

「若菜おはよう」

「どうしたの目が赤いよ?」

「ちょっとね。あたし、先に教室に行ってるね」

「あ、うん」

奏は小走りで校舎の中に入っていった。