【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

「華奢でイメージなくても僕は男だよ?」

グイッ!

「ちょっと瑠衣君...!」

「こうやって奏のことを簡単に抱きしめられる」

離れようとしても力が強くて離れられない。むしろ、力が増している。

「瑠衣君痛い...」

「ずっと好きだったんだ。昔からずっと...!なのに...」

「瑠衣君?」

顔は見えないけど、頭の上に涙が落ちてきたのは分かった。

「なのに僕は君に選ばれなかった...!」

「瑠衣く...んっ!!」