【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

『瑠衣君って呼んでるんだ』

「あっ、もしもし。薬師寺先生?」

『奏、僕のお願い聞いてくれる?』

「お願いですか?」

『うん。僕と二人きりでこうやって話す時は名前で呼んで。先生なんて呼んだら幼なじみに怪しまれるよ』

「そうですね。バレたら瑠衣君、きっと怒ると思いますし。なるべく先生って呼ばないように頑張ります!あっでも、それだったら苗字でも」

『名前で呼んで。幼なじみのことは名前で呼んでるだろ?なら、僕のことも呼んで。僕だって君のこと名前で呼んでいるんだから...』

先生、嫉妬してたんだ。あたしが瑠衣君のこと名前で呼んでいたから。

「ふ、楓舞さん...!」

『もう一回聞かせて』

「えぇッ!...楓舞さん」

『奏』

・・・!