【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

「何か言いましたか?」

『いや、なんでもない。でも奏、気をつけてね」』

「分かってます。今日、若菜と平川君には言われました。あたしってそんなに危なっかしいですか?」

『凄くね。クリスマスの時だって無視しとけばいいのにお説教までし始めて』

「それはもう言わないで下さい。十分反省しています」

「奏?誰と話してるの?」

「瑠衣君。えっと、これは...」

「あぁ、彼氏さん。ごめんね邪魔して。僕、部屋に戻ってるから」

「ごめんね瑠衣君」

「いいんだよ。それより僕と話してたら嫉妬されちゃうよ?」

そう言って瑠衣君は部屋に戻って行った。