【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

平川君が特訓を?あっそっか。薬師寺先生のことバレない為に自分が特訓したことにしたんだ。ありがとう平川君。

「そうなんだ。平川君との特訓でドジっ子が直ったんだ。今じゃ走るのが楽しくて。平川君様々だよ」

「ドジっ子の奏も見てて面白かっけどね。でも良かった。いつも転んでケガしてたから僕、引っ越してから心配だったんだ」

「瑠衣君にはよくケガの手当てしてもらったよね。あの時はありがとうね」

「そんないいんだよ。お礼なんて。僕は奏と居られるだけで幸せだったんだから」

「あたしも瑠衣君とたくさん遊んで楽しかったよ」

「奏、僕はまだ諦めてないよ。いつか君を振り向かせてみせるから覚悟しといてね?」

「か、覚悟って...!」

「そのままの意味だよ」