【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

ビラ配りは若菜の圧勝だった。

「若菜凄いね。あたし達の残りのビラも全部配っちゃって」

「コツは渡してすぐ次の人に行くこと。返す暇を与えてはならない」

「ちくしょう..負けちまった...」

「私が勝ったんだから何か奢ってね?」

「そんなの聞いてねーぞ!?」

「配っている時に思いついたんだ。やっぱり焼肉かな?それともお寿司?」

「俺の小遣いの事も考えろよ...」

「どうせ大会で全然使ってないんだから沢山あるでしょ?」

「ラケットとかシューズ代で全部使ってんだ」

「ちっ!ならコンビニスイーツでいい」

「それならまあ、いっか」

「よっしゃ!ちゃんと奏達の分もね!」

「あたしの分はいいよー」

「僕達は自分で買うから、平川君は新田さんに沢山買ってあげて」