「ちょっと驚かし過ぎたね」

「そんな事少しも思ってないだろ。ノリノリだったし」

瑠衣は誰も居ない屋上に来ていた。秋の風が肌寒い。

「それで話って何?」

「風が冷たいね」

「おい、話を逸らすな」

絵美里は緊張していて、どう、話を切り出せばいいか分からない。

「だって、なんて言ったらいいか分からないんだもん...」

「絵美里のいいところは自分の意見をハッキリ言うところ。だろ?」

「瑠衣ちゃん。なんて言ったらいいかなんてあたしらしくないよね。瑠衣ちゃん」

「ん?」

「あたし、瑠衣ちゃん事ずっと好きだった。けど、今のあたしじゃまだ瑠衣ちゃんには釣り合わないって思っている。だから、あたしが瑠衣ちゃんと釣り合う時が来たらまた瑠衣ちゃんに告白してもいい?」

「ああ」

「ありがとう瑠衣ちゃん」