「時間だ。行くぞ」

座席に座って窓の外を見ていると、手を振っている楓舞さんが見えた。

「奏、また来ようね」

「うん!次はスイーツコンプリートしたいな」

「私もそれ思ってた!」

「お前ら食べる事ばかりだな。胃薬忘れるなよ?」

「平川兄弟じゃないから大丈夫よ」

「なんだと!?」

「二人とも落ち着いて。瑠衣君、止めるの手伝って」

「・・・」

「瑠衣君?」

「え?あ、何?ごめん、聞いてなかった」

瑠衣君?珍しいな瑠衣君が話聞いてないなんて。実家に帰った時に何かあったのかな?