薬師寺は走って奏を探し始めてた。

ここには居ない。どこだ?奏...!他に人気のない場所は...。早く探さないと。

一方、藤川は龍也の隣に足を組んで座った。

「藤川さんって結構優しいんですね?」

「何言ってるの?私はただ、面倒な事は嫌いなだけよ。それに、あの子は強い子よ。私の意地悪に耐えたんですもの」

「確かに杉原さんは強い子ですよ。俺の事引っぱたいたくらいですから」

「あら、結構野蛮なのね」

「心優しい人間なだけですよ」