【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

ホテルから車で三十分。あたし達は楓舞さんが通っている病院に着いた。

「ここだよ」

「結構大きいですね」

「その分学ぶこともたくさんあるよ」

「薬師寺、肩貸してくれ...」

「いいけど大丈夫か?」

「なんとかな...」

龍也さんは薬師寺に内科に連れて行ってもらい、診察を受けた。

「もう少し検査するからちょっと待ってようか」

「はい。あの、楓舞さんの用事は?」

「それが、今手が離せないからあと一時間くらい待ってくれって言われて」