「来たぞ北海道ー!」

「声がデカいぞ」

「平川も声を出せば分かるよ。だって、こんなに広いんだから...!」

「新田さんらしいね」

今回の旅行はあたし、若菜、平川君、龍也さん、瑠衣君の五人で来ている。龍也さんはあたし達の保護者として来てます。高校生だから保護者は居なくても大丈夫なのに、楓舞さんが念の為ってことで一緒に旅行に来ています。

「奏、薬師寺先生ってどこで待っているの?」

「確かロビーに...」

「いたぞ」