「お願いします。どうか、あたし達の事は内密にしてください。あたしは、楓舞さんにも瑠衣君、友人や岡先生、朱美さん達にも迷惑は掛けたくないんです...!だから、お願いします。この事はばらさないでください」

手足が、体中が震えてる。バレたくない。バレたら、皆に迷惑が掛かってしまう。怖い...怖いよ...!

「あなたと大沢さんは本当に似てるわね。憎たらしい」

「藤川先生?」

「早くプリントを持って行きなさい!」

ビクッ!

藤川先生は突然大声を出した。凄い剣幕であたし達の方を見た。

「奏離れて!」