【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

夜は日高君の歓迎会。パパもママも久しぶりに会えて嬉しかったのか北海道での生活はどうだった?とかたくさん質問してた。あたしはと言うとずっと気まずかった...。何を話していいか分からず、ずっと皆の話に合わせて話してた。

部屋に戻ってベットに寝転びながらケータイの連絡帳を見た。

薬師寺先生、電話に出るかな?

薬師寺先生の連絡先をタップして電話をかけ始めた奏。

なかなか繋がらないな。今日も忙しいのかな?切ってまた明日かけ直そう。

電話を切った瞬間、奏のケータイから着信音が鳴った。